「Jリーグの試合≒サッカーの試合」この概念を作ったのは川崎フロンターレ?!
一般的に「Jリーグの試合」といえば、“サッカーの試合”だと思われるだろう。観客やサポーターがスタジアムに足を運んで、プロ選手が魅せる試合を見て帰る。これが一般の方が抱いているJリーグの試合模様のはず。
しかし、「Jリーグの試合=サッカーの試合」という既成概念をぶち壊したチームがある。それは、「川崎フロンターレ(J1)」だ。川崎フロンターレは、神奈川県川崎市をホームタウンとして活動しているチームで、2017年度のJリーグ王者でもある。
川崎フロンターレが、Jリーグの試合を一種の“テーマパーク”にしてしまった。その背景には、クラブによる地道な地域密着活動がある。Jリーグ開幕当時、川崎市に川崎フロンターレは存在しておらず、代わりに「ヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ)」が活動していた。開幕したての頃は、地元・川崎市もヴェルディ川崎への応援があったのだが、移転の話が出てからは熱が徐々に冷めていった。
そして、ヴェルディ川崎が川崎市から撤退していったあと、富士通サッカーチームが「川崎フロンターレ」としてJリーグに加盟。等々力陸上競技場をホームスタジアムとして活動をスタートさせた。しかし、川崎フロンターレへの風当たりは強かった。
実は川崎市には、現在の横浜DeNAベイスターズや千葉ロッテマリーンズなどいくつかのプロチームが存在していたのだが、いずれも撤退・移転してしまっており、「スポーツ不毛の地」といわれていた。実際にヴェルディ川崎も出ていってしまったため、川崎フロンターレへの関心は底をついていたという。
クラブは、地域密着型の活動を掲げ地域のお祭りやイベントなどに積極的に顔を出した。その効果も徐々に出始め、Jリーグ加盟当時は数千人しか入らなかったスタジアムも、入場者数が右肩上がりで増加し、2018年現在では平均観客者数が2万人を超すようになった。
当然、サッカーチームとしての成績が良いことも背景にはあるが、もう一つ大事な要因がある。それは「イベント」だ。川崎フロンターレは、毎試合、必ず何かしらのイベントを組んでいる。例えば、2018年8月15日に行われたサガン鳥栖戦では、東急電鉄とコラボを組んで上田電鉄(長野県)に譲渡されていた実際の電車を等々力陸上競技場に輸送し、展示した。
他にも名古屋グランパスとの試合を「難局物語(元ネタ:南極物語)」と称しイベントを実施。この時は、実際に南極の昭和基地に居た隊員にお願いをして、南極で始球式を実施してもらった。
難局物語に次ぐ、ビッグプロジェクトはもう一つある。それは「宇宙強大(元ネタ:宇宙兄弟)」。このイベントでは、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在していた大西宇宙飛行士と等々力陸上競技場を結び、交信していた。
この2つのイベントのすごい点は「国家機関」を巻き込んでいるということ。難局物語では、国立極地研究所。宇宙強大では、NASAとJAXAを巻き込んでのプロモーションを展開し、話題を呼んでいる。普通のサッカーチームができることではないことを、川崎フロンターレはやってのけた。
分かりやすく例えるなら、鉄腕DASH(日テレ)のようなもの。番組の主軸であるTOKIOのメンバーが、農業や環境保全にずっと力を入れ続けた結果、行政も「TOKIOさんならいいですよ」と許可を与えるように、川崎フロンターレも地域密着型のイベントを展開し続けた結果、国家機関も「川崎さんならいいでしょう」とコラボを許してくれている。
このように川崎フロンターレは、観客に対し「ただサッカーの試合を見せる」だけでは満足していない。「サッカーの試合すらイベント」として考え、試合がある日の等々力陸上競技場を一種の“テーマパーク”にすることで、バリューを与え続けているのではないか。
観客の満足度を高めることで、川崎フロンターレというチーム名のブランディング化も成功し、“一体感”が生まれる。一体感が生まれる等々力陸上競技場は、他のどのスタジアムよりも雰囲気が異なり、川崎特有の空気が生じる。その結果、選手は雰囲気に応えようとし結果を出す。すべてが好循環になる。
サッカーチームは生き物だ。シーズンが変われば同じチームでも雰囲気が一気に変わることがあるだろう。しかし、サポーターの雰囲気はシーズンを重ねるごとに一体感が生まれつつある。その中で、新たに興味を持っている人に、どのようなアプローチをするかで新規顧客層の開拓につながるかが分かれる。
クラブとして、観客に与えるバリューの用意はできた。後はスタジアムの改修を待つのみ。現状では、チケットが即完売し高値で転売されている。これでは“本当に楽しみたくても楽しめない”。そういった状況を打破するためにも、スタジアム改修やチケットの販売方法の見直しが待ち望まれる。
【盟友仙台戦!】互いに良い部分を見せるも川崎に軍配!
2018年8月25日 明治安田生命J1リーグ第24節 川崎フロンターレvsベガルタ仙台の一戦が等々力陸上競技場で実施された。ベガルタ仙台といえば、東日本大震災の年、再開試合で対戦した相手であり、いまだに友好関係が続いている。その証拠に、Jリーグでは珍しく緩衝帯が設置されておらず、ロープ一本で川崎側と仙台側に分かれている。
さて、そんな両者の勝敗はどうなったのだろうか。早速プレイバックしていこう!
- ハイライト動画(DAZN)
- スターティングメンバー
- 試合ハイライト
- 総評
- 珍事?!オフサイドの笛を試合終了の合図と勘違いしてしまう川崎運営とDAZN運営
- 1日献血大使として来場したバイク川崎バイクとひょっこりはん
ハイライト動画(DAZN)
スターティングメンバー
川崎F(ホーム)
・チョンソンリョン
・エウシーニョ
・谷口
・車屋
・登里
・守田
・大島
・中村
・家長
・阿部
・小林
ベガルタ仙台(アウェイ)
・シュミットダニエル
・平岡
・大岩
・金
・椎橋
・富田
・蜂須賀
・関口
・西村
・中野
・ジャーメイン良
試合ハイライト
前半
まず最初のチャンスを作ったのはベガルタ仙台。前半10分に西村(仙台)が川崎陣内に攻め込み、谷口とマッチアップ。谷口がうまく体を入れてそのままゴールラインを割るかと思われたが、巧みに体をねじ込ませボールを奪取。そのままシュートを放つも角度が無く、GKの真正面で防がれてしまった。
前半27分、中央付近にいた大島から素早いパスを受けた小林がミドルシュートを放つも左ポストに嫌われてしまう。小林の高い技術力を見せつけるシュートになった。
前半47分にもビッグチャンス。小林→中村とつないだボールを阿部が足元に収め、DFをかわしてシュート。コースを狙いすぎてしまったのか、ゴール右ポストに当たってしまう。
結局、前半は0-0で折り返した。前半終了時点で、シュート数(枠内)は川崎が8(7)、仙台が3(1)、ボール支配率は61%vs37%と圧倒的に仙台に攻め込んでいたことが分かる。
後半
後半も川崎ペースで試合は進んだ。川崎は後半開始早々、チャンスを生む。中村→登里→阿部→登里→中村→登里→阿部の連携プレーで左サイドを崩し、最後は阿部がフィニッシュ。相手に当たってコーナーキックを得るも、コーナーキックでは決めきることができなかった。
後半10分、ついに試合が動き出す。川崎の攻撃でファールがあり、仙台ボールでリスタート。GKにボールを戻し、味方にパスしたものの、登里が競り勝つ。しかしこぼれ球を仙台DFがクリア・・・と思いきやクリアミスをしてしまい、ボールは中村の足元へ。1vs1を落ち着いて決めて川崎先制!
実は今季からオフサイドに関するルールが変わっており、「相手のコントロールミスで得たボールはオフサイドにならない」という規定が存在する。そのため、中村のポジションは本来、オフサイドポジションだがゴールが認められた形になる。
その後も川崎は攻め続け、ゴールを狙うも追加点は得られなかった。試合終盤は仙台の猛攻を浴びたが、川崎は何とか逃げ切って勝ち点3をものにした。
総評
ハイライトを見てもわかる通り、今日の試合は川崎の攻撃が目立った試合だった。仙台は後半になるにつれ、選手間のスペースが開くようになってしまい川崎に簡単にパスをつながれてしまった印象だ。しかし、中野の突破や左サイドの崩しなど見ごたえは十分にあったと感じる。
川崎にとって仙台は公式戦4連勝で勢いにのっていただけあって「簡単なゲームではなかった」はずだが、夏場の5連戦を4勝1分で乗り切ったのは大きいはずだ。9月に入ればカップ戦なども入ってくる。リーグも終盤に入ってきて優勝争いも過熱するだろう。今の川崎には連覇する力があると思われるから、引き続き注目していきたい。
珍事?!オフサイドの笛を試合終了の合図と勘違いしてしまう川崎運営とDAZN運営
非常に珍しいことが起きた。後半アディショナルタイム5分、家長がオフサイドポジションにいて、ボールに触ってしまったためオフサイドが宣告された。このオフサイドの笛を川崎の運営・ベンチ・サポーターは「試合終了」と勘違いしてしまったのだ。
川崎ベンチは監督と選手がハイタッチ。サポーターは歓喜。スタジアムでは勝利BGMが流れるという珍事が起きた。その後、試合は再開されたが非常に珍しいことが起きたのではないだろうか。現地サポーターによれば、「何が起きたか分からなかった」といっており、「気を抜いて失点せず良かった」と安堵する声も聞かれた。
ちなみにDAZNの中継画面も試合終了と勘違いしスコアボードが消える現象が起きていた。アディショナルタイム5分を超えていたため、勘違いしたものと考えられる。
1日献血大使として来場したバイク川崎バイクとひょっこりはん
【フロンターレオリジナル】2018_J1-第24節vsベガルタ仙台_20180825 - YouTube
仙台戦は献血デーということで、1日献血大使に任命されたバイク川崎バイクとひょっこりはんが等々力に来場した。試合前にはふろんパークでネタを披露していた。また、2人は始球式に参加し、見事にゴール!バイク川崎バイクの持ちネタ「BKB」を各方面に向けて行い、サポーターからは「長い」と苦言を呈されていたという。
その後、写真撮影の際に献血ちゃん(マスコットのぬいぐるみ)を手渡し、セレモニーは終了。バイク川崎バイクの持ちネタ「BKB」を今季のゴールパフォーマンスにしている中村にゴールが生まれ、感慨深いものがった試合となった。
※この記事は私個人の感想であり、所属する団体の意見ではありません。誹謗中傷などと確認ができた場合は、公的機関への通報を含め厳しく対処させていただきますので予めご了承ください。
【ハイライト】サンフレッチェ広島vs川崎フロンターレ
ものすごく今更感がありますが、サンフレッチェ広島vs川崎フロンターレの試合ハイライトを見ていきましょう。
実は、今月、ライターの仕事が山ほど増えまして全くブログ更新できませんでした。
(8月は20本投稿するとかいったくせに今まで0本です・・・)
では見ていきましょう!まずはハイライトをどうぞ!
【DAZN】マッチハイライト映像
スターティングメンバー
サンフレッチェ広島(ホーム)
・林
・和田
・野上
・千葉
・佐々木
・柴崎(78分 川辺)
・青山
・稲垣
・柏(69分 吉野)
・パトリック
・渡(65分 ティーラシン)
川崎フロンターレ(アウェイ)
・チョンソンリョン
・谷口
・車屋
・登里
・守田
・大島
・中村(85分 知念)
・家長
・阿部(88分 鈴木)
・小林(90+3分 田坂)
試合ハイライト
前半
堅い入りから入った前半だった。川崎ボールから始まったこの試合は、前半2分にミドルシュートを打つも枠外。ファーストシュートは広島だった。その後も両チームともにパス回しやシュートなどで相手陣内に切り込むも、堅いディフェンスに阻まれて得点できず。
前半46分に川崎にコーナーキックのチャンス。中村憲剛のキックに、車屋がフリーで反応するもクロスバーをたたき、ゴールならず。前半をスコアレスで折り返す。
後半
後半開始早々、いきなりゲームが動いた。後半11分、敵陣で柴崎がボールを保持。クロスを上げると、パトリックとエウシーニョが競る。パトリックの力にエウシーニョが負け、ヘディングシュートでゴールを決められてしまう。
広島先制!2位川崎に対し、優位に立つ。
しかし、優位に立ったのも束の間だった。パトリックのゴールから7分後。エウシーニョが後ろからのパスに抜け出し、ゴール前で小林にパス。ディフェンスとゴールキーパーの間を通り抜けたボールは小林のスライディングシュートでゴールへ一直線。これが決まって同点!後半18分の出来事。
これで同点に追いついた川崎に、「追い越せムード」が漂い始め広島はじわりじわりとディフェンスラインを押し下げられてしまう。その後も川崎の攻撃を何とか跳ね返していた広島イレブンだったが、後半31分の川崎の攻撃。敵陣の浅いところからスルーパスが出て、これに反応した家長がペナルティーエリア内でパスを折り返すと、広島・千葉の手に当たってしまいハンドの判定。川崎がPKを獲得する。
キッカーは小林。コースが甘く、相手キーパーに読まれてしまい手に当たるものの、力で押し切ってゴール左隅に決まり逆転。のちのインタビューでは、「力強く打った」と語っており、力強く打ったからこそ決まったゴールだと分かる。
その後、逆転を許した広島は攻撃せざるを得なくなり前にパスを送り続けるものの、川崎の堅いディフェンスに阻まれゴール前まで中々いけない状態に追い込まれる。
後半50分、交代で入ったティーラシンがゴール中央にいるパトリックにクロスを供給。これに反応したパトリックがヘディングで合わせるもゴール左にそれていく。広島側は、パトリックのヘディングについて「ユニフォームを引っ張られた行為」だと抗議するも認められず。
このまま試合は川崎の逆転勝利で幕を閉じた。1位・広島を撃破した川崎は1試合少ない状態で首位との勝ち点差を6とした。夏場に失速するといわれる広島はどこまで持ちこたえられるか。連覇を目指す川崎は夏場をどう攻略するか。これが優勝争いのカギになることは間違いない。
【考察】パトリックの抗議はシミュレーション?
まずはこの動画(4分40秒から~)を見てください。これは後半50分、広島の攻撃を映した映像です。注目していただきたいのは「5分0秒~」のところ。横からの映像では一切引っ張っている様子はなく、接触があったとしても手を添えている程度で、とてもユニフォームを引っ張っているとは言い難い部分です。
実は前の試合、川崎フロンターレvsサンフレッチェ広島の試合は0-1で広島が勝っています。記録上は。後半に川崎が得点を決め同点!かと思われたシーンがあったのですが、広島側の猛抗議の末、判定が覆りノーゴールになっているのです。
後にJリーグは「誤審」と認めています。つまり、広島側は「川崎戦は主審にごねれば判定を覆してもらえる」と味を占めている可能性があるといえるのです。その後、試合終了後の握手ではパトリックは、川崎の選手の顔を一切見ていません。
また、川崎のPKの際、広島のキャプテン・青山選手はボールにわざと水をかけて滑りやすくしたうえに、ゴールネットにボールを乗せて遅延行為を行いました。この行為は注意で済んでいますが、その後、阿部選手がボールを小林選手に渡そうとした際に青山選手がわざとボールを蹴ってイエローカード(反スポーツ行為)を受けています。
試合終了後には、広島の監督・城福氏が第4審もしくは川崎ベンチに何か発言をしており、小林や中村が激怒していたシーンもDAZNには抜かれていました。一部噂によると「サッカーなめてんじゃねーぞ」と発言していたとも言われていますが、真実はいかに・・・。
パトリック選手は古巣相手に多少思うところもあったとは思います。選手も人間ですから思うところがあっても当然です。しかし、青山選手や城福氏のように一部の選手のせいで広島というチーム全体がスポーツマンシップに欠けていると思われるのは残念で仕方ありません。
※この記事は筆者の感想を述べているものであり、所属する団体の意見を述べるものではありません。脅迫等、違法行為が確認できた場合は警察へ通報するなど法的措置を執る可能性がありますので予めご了承ください。
【webライターdiary】1日目:なぜ僕はLancersを使って仕事をしているのか
突然思いついたこんな企画【Webライターdiary】。
先に言っておきます。
3回続いたら褒めてください。←ここ重要
あ、ちなみに投稿は不定期。〇日目=〇回目って意味でお願いしますね。
それでは第1日目。
「なぜ僕はLancersを使って仕事をしているのか」
僕がWebライターという仕事を始めたきっかけ
僕がWebライターの仕事に出会ったのは2013年の夏ごろ。
当時、高校2年生だった僕はアルバイトをする傍ら、ブログで川崎フロンターレについて発信する記事を書いていた。
「文章でお小遣い稼ぎをしてみないか?」
今聞けば怪しい誘い文句なのだが、高校生だった私はその誘いに乗った。
最初はnanapiワークス(今はもうない)で記事を書くことから始めた。
nanapiワークスではnanapi編集部がお題をくれて、そのお題に沿った回答を記事にして1記事300円~というシステムだったと記憶している。
当時はかなりの記事を書いた記憶があるが、nanapiがリニューアルされてしまい現在残っている記事は50件ほど。それでも、残ってくれているだけ嬉しい。
クラウドソーシングサイトへ
その後、さまざまなクラウドソーシングサイトを転々とした。げん玉CROWDをはじめ、ブログルポ(現:Repo)やサグーワークスなど。
実は2013年か2014年頃、サグーワークスでスタートしたばかりのプラチナライターとしても活動していた。記憶があいまいだったが、すぐにサービス見直しか何かでランクがレギュラーに戻っていた気がする。
当時はまだWebライターという仕事は活発的ではなく、スキマ時間を活かしてお小遣い稼ぎをしようという流れがあった。私もその流れに乗っていたわけだ。
プラットフォーム型クラウドソーシングサイトへ拠点を移す
その後、シュフティに活動拠点を移し、多ジャンルの記事を作成する様になった。当時の単価は覚えていないが、それなりにもらっていたと思う。この時、僕はふと思った。
アルバイトで稼ぐより在宅で稼いだ方が効率が良い
と。学生時代、働くことに疑問を持っていた僕は、学習塾でアルバイトをしながら在宅でWebライターとしても収入を得ていた。しかし、シュフティにも限界が来た。
金融系ライターへの道を歩み始める
2014年の終わりから15年にかけ、クラウドワークスへ活動拠点を移した。ここから僕の金融系ライターとしてのキャリアが始まった。クラウドワークスでは、クレジットカードやカードローンなどといった生活に”身近な金融”に関する記事を多く引き受けた。
実績としては大きな声では言えないが、大手金融機関のコラム記事も担当していた。記名記事ではないため、実績にできないのが痛い。
あるクライアントからこんなことを言われた。
「貴方の記事には大変助けられている。ぜひこれからも貴方にお願いしたい」と。この言葉を聞いた時、僕は涙を流すほどうれしかったはずだ。だって、記事を書いて感謝されることはなかったからだ。
またサグーワークスへ
2016年8月よりサグーワークスのプラチナライターへ復帰した。クラウドワークスでの案件受注も続けていたが、更なる自身の活動の場を求め、サグーワークスのプラチナライター試験を受けた。そして2016年8月より復帰を果たした。
しかし、自分の力量不足だった。求める価値に対し、こちらが提供できるバリューが足りなかった。結果、2017年8月にプラチナライターからレギュラーへ降格。それ以降、サグーワークスでの仕事受注は減少傾向となり、9月の時点で0件になった。
現在はLancersで
2018年9月よりLancersで仕事を受けるようになり、今もLancersでお仕事をいただいている。元々、文章を書くことが好きだったから、最初のうちは仕事の受注に困らなかった。直接依頼やスカウトなどで金融系の記事を依頼されることも多く、継続意向を伝えてくれるクライアントも居た。
2018年1月からは認定ランサーという資格を得ることができ、Lancersの運営に認められた状態で仕事をすることができている。ここまでサポートしてくれたクライアントに感謝したい。
僕がLancersを使う理由
ライターの方に話を聞くと、「直接案件」を抱えている方が多い。これは企業とライターが直接契約する手法だ。僕も直接案件を一時期抱えていたが、すべてLancersでお願いをしている。なぜなら
「報酬未払い事件が起きたから」だ。
報酬は仕事を正当に終わらせた対価でいただくものであり、必ず支払っていただかなければならない。しかし、1社だけ原稿だけを持って報酬を支払ってくれなかった会社がある。具体的な社名は控えるが、報酬未払いを防ぐためにLancersを利用している。
Lancersであれば、仕事を開始する前にエクススロー(仮払い)が行われ、資金をLancersが預かってくれる仕組みが整っている。これであれば、万が一、クライアント飛んでも報酬を受け取ることができる。
しかし、システム利用料として報酬の20%を持っていかれるのは、すごく痛いこと。保証料と考えれば安いのかもしれないが、大学生Webライターにとってはものすごく痛手(Lancersさんもう少し安くなると嬉しい!)。
次回予告
次回は【webライターdiary】2日目:Webライターの話が就職活動で有利だった
というテーマでお届けします。
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【募る不信感】天皇杯2回戦のPKやり直しは本来必要なかった
(Photo by 足成)
6月15日、天皇杯2回戦で名古屋グランパスを下した奈良クラブが声明文を発表した。その中には「審判のルール適用ミスにより奈良クラブを敗戦とする」という通達があったことが明らかになり、選手たちは”絶望”の淵に立たされたままJFLの試合を戦っていたと明かされている。なぜこのような事態が起こってしまったのだろうか。
主審の判断ミスが大きな原因
6月に行われた天皇杯2回戦名古屋グランパスvs奈良クラブの試合。1-1で試合は終了し、決着がつかなかったことからPK戦で決着をつけることになった。問題のシーンは奈良クラブの40番の選手がキックをする時だ。
彼は助走中にフェイントと疑われるような行為を行い、主審から”やり直し”の指示を受けていた。本来、PKにおけるフェイントは”失格”扱いにならなければいけないのだが、主審はそのルールの適用を忘れ、失格にしなかった。結果、名古屋グランパスは破れ、奈良クラブのジャイアントキリングといわれていた。
後日、日本サッカー協会あてに一般の方から「あれはルール違反ではないのか?」と問い合わせが来て発覚。サッカー協会は、40番の選手の行為を”フェイント”と認定し、奈良クラブの敗戦を通達した。
しかし、それでは不公平であることから委員会で多数決を行い、前代未聞の”PK戦やり直し”を決めている。詳しくは以下のリンクから確認してください。
審判委員会の見解は「フェイントではない」
後日、ルールの適用ミスを犯してしまった主審に対し、処分を決める委員会が開かれた。そこで出た言葉は
「奈良クラブの40番の選手はフェイントではない」
という言葉だった。つまり、主審がフェイントと判断したために、日本サッカー協会は「フェイント行為が原因でやり直しが決まった」と発表したが、審判委員会は「フェイントと判定した行為が誤りだった」ということになる。つまり誤審。
今回のケースは誤審の上に成り立ったやり直しであり、もし主審の誤審が明らかになっていればやり直す必要がなかったことになる。なぜ日本サッカー協会は審判委員会と連携せずに、勝手な判断を下したのだろうか。
日本サッカー協会は天皇杯実行委員との協議をおこなったとしているが、審判委員会との協議は行っていない。もし審判委員会との連携を行っていれば、やり直しをする必要はなかった。これでは奈良クラブの選手が報われない。
日本サッカー協会はハリルホジッチ監督の一件など、2018年に入ってからさまざまなトラブルを起こしている。いい加減、Jリーグサポやサッカーファンからの不信感に気づき、処分を決めていかないといけないのではないだろうか。
※本記事は個人の見解を述べたものです。所属する団体の意見ではありません。また誹謗中傷をする場合は法的措置なども検討いたしますので予めご了承ください。
「控え組」が活躍したパラグアイ戦。W杯でこの経験は生きない
6月12日、ロシアワールドカップ前の最後の親善試合を行った。相手はパラグアイ。パラグアイはワールドカップこそ出場しないが、FIFAランクは日本より上位の32位。そんな強豪チームに西野JAPANは4-2で勝利した。なぜ勝利できたのか。その要因を分析していきたい。
システムは4-2-3-1
この日、日本のフォーメーションは4-2-3-1と前節vsスイス戦と変わらないシステムで強豪パラグアイに挑んだ日本代表。パラグアイはエリア外からゴールを狙ってくるため、守備陣の初期対応がキーなるとされていた。実際、パラグアイは前半にエリア外から放ったシュートがゴール右隅に決まり1-0でリードして前半を終えている。
日本代表は前半リードされてから主導権を握れなくなり、シュートチャンスはあったものの同点弾を決めることができなかった。
日本代表が”らしさ”を吹き返したのは乾の同点弾だった。51分に香川からのアシストをうまくゴールに決め1-1の同点に持ち込む。12分後の63分には、同じく香川の落としをゴール右隅にコントロールシュート。キーパーが触れるも勢いを殺すことができず、そのままゴールに吸い込まれ日本が逆転。
後半になりパラグアイの運動量が落ちてきたこともあるかもしれないが、攻撃と守備のバランスが取れはじめ日本が攻勢に出始める。中盤では柴崎がうまくボールを散らしチャンスメイクすると守備では昌子が奮闘し、相手に決定機を作らせなかった。
またGK東口は前半で退き、後半から中村が入った。GKの途中交代ではコンディション調整が難しく、最初は安定感を欠くことが多いのだが、そこは中村。最初から安定感抜群だった。もしかすると本戦も衰えが見えている川島より中村の方が良いかもしれない。
結局、相手のオウンゴールや香川のゴールが決まり、4-2で日本代表はパラグアイに勝利した。パラグアイはW杯に出場しないため、モチベーションが低かったように見受けられた。プレスも遅く、そこまできつくなかった。本選前のこの経験は生きないかもしれない。
控え組が活躍した試合
この勝利はほとんどが「控え組の活躍」といっても良いだろう。前節のスイス戦からメンバーがガラッと変わっている。今日の試合の中に”本田圭佑”という名はなかった。ガーナ戦の時、彼は途中でゲームを退いている。気づいただろうか。
本田圭佑が居ないほうがボールが回っている
ということに。実際、ガーナ戦でも本田がベンチに退いてからボールの流れが良くなっていたし、今節も最初からスムーズにボールが回っていた。最もパラグアイ戦では香川のコンディションが良く、柴崎×香川という絶妙なコンビネーションがうまく絡みあっていたからそう見えただけかもしれないが。
しかし控え組がスタメン組を上回ってしまったことは想定外かもしれない。おそらく西野監督はスタメン組が累積警告や退場などで出られない場合の予備メンバーとして控え組を招集しているはずだ。しかし、控え組がスタメン組の実力を上回ってしまうとなると話は変わってくる。
何しろ本田を入れなければボールがスムーズに回り、シュートも増える。特に柴崎はチャンスメイクができるため、実際に長短のパスを繰り広げチャンスをアシストしていた。そこに大島の広い視野が加われば中盤は無敵となる。中盤の選手は攻撃と守備の両面で実力を求められるが、本田が守備に戻っていたということは想像しにくい。というよりゆっくり戻っていたような感じを受ける。
西野監督がどのような人選をするかは分からないが、おそらく本田はスタメンに名を連ねるだろう。そして乾はスタメン確実だ。FWに岡崎が入ればチームとしては完成度が増すだろうが、岡崎は宇宙開発シュートを放つなど失望要素も多い。
不安要素ばかり抱えている西野Japanはロシアへ向けて旅立った。来週から本戦が始まる。下馬評を覆すような試合を見せてくれることに期待したい。
※本記事は個人の意見です。所属する団体の意見ではありません。また誹謗中傷する場合は法的措置なども検討いたしますので予めご了承ください。
【前代未聞!】天皇杯2回戦名古屋グランパスvs奈良クラブのPK戦をやり直しへ
JFAは6月11日、天皇杯2回戦の名古屋グランパスvs奈良クラブの試合において「担当審判員の明らかな競技規則適用ミスがあった」として、PK戦のやり直しを行うことを発表した。本当にやり直すことになるのであれば前代未聞の出来事である。
問題になった名古屋グランパスvs奈良クラブの試合
問題となった名古屋グランパスvs奈良クラブの試合は6月6日に行われた天皇杯2回戦。名古屋グランパスはボールをキープするも決定的なシーンへとつなげることができなかった。前半45分+4分、FWのシャビエルがミドルシュートを放ち先制に成功。前半を1-0で折り返す。
しかし名古屋の好調は最後まで続かなかった。決定機を決めることができず、一瞬のスキを見抜かれてしまい失点。試合は1-1で延長戦へともつれ込んだ。延長戦でも決着がつかず試合はPK戦へ。
PK戦は今大会より国際試合でも取り入れられているABBA方式が採用されており、4-5で奈良クラブが3回戦進出を決めていた。
なぜ”やり直し”なのか(17時以降追記)
JFAは「明らかな競技規則の適用ミス」と言っているが、どこに競技規則の適用ミスがあったのだろうか。実はPK戦の時、奈良クラブの40番の選手がキックの前にワンフェイント入れている部分もある。
その場では主審によってやり直しが指摘されていたが、実はIFABの定める競技規則の中で「不正なフェイントは警告対象かつ失敗」と明記されていた。
もし、この時点で失敗と去れていたのであれば話は大きく変わる。なぜならその時点で「名古屋グランパスの勝利」になっていたからだ。ABBA方式が採用されており、仮に40番の選手のキックが失敗と記録去れていたのであれば、その時点で2-4で名古屋の勝利になっていた。しかし、やり直しをしたことで5-4で奈良クラブの勝利になっている。
この点が「競技規則の適用ミス」と言っているのかもしれないが、真相は17時の記者会見で明らかにされるだろう。しかし一度成立した試合を覆すということは相当なリスクを背負ったとも解釈できる。今後も事あるごとに再試合が設定されやすくなったということを意味する。
【2018年6月12日 0時17分追記】
JFAは11日17時より記者会見を行い、”なぜやり直しになったのか”について説明を行った。事の発端は「3級の審判資格を持つ方からの問い合わせ」で、そこから協議が始まったとのこと。やり直しの理由は上述した通り、40番の選手がフェイントを掛けていたのにも関わらず、キッカーが失格になるというルールが適用されていないことだった。
当初は名古屋グランパスの勝利という通達を出そうとしていたが、PKのやり直しという方法が見つかり、協議員13名の多数決を取り、やり直しを採択した。またPK戦について、「あくまでも試合結果は引き分けであり、勝敗を付けるためにPKを行った。PKは協議外であり、ルールは適用されていなかったので成立していないとみなした」と見解を述べている。
誤審とルールの適用ミスの違いとは
誤審とルールの適用ミスの違いは何だろうか。例えば、A選手がハンドをしてしまい、主審がそのハンドを見逃したとする。これは
- ハンドの見逃し→誤審
- ハンドの見逃し→ハンドというルールを適用ミスをした
このように解釈できる。あくまでも極端な例であるが。Jリーグでは、「主審が誤審をしても主審が絶対である」という前例がある。試合後に検証委員会が開かれ、「あのプレーは誤審だった」と結論づけられてもその決定が覆ることはない(明らかな誤審で出場停止などの処分が科された場合は取り消しになることはある)。
つまり誤審と適用ミスは紙一重であり、JFAの意向次第でどうとでもなるということだ。今回、名古屋グランパスが勝っていれば、”誤審”という形で決着されていたかもしれない。あり得ない話ではあるが、PKのやり直しとすれば世間は驚き、天皇杯に注目があつまると考え、”ルールの適用ミス”としてやり直しをを宣告したことさえ考えられる(そんなことはないと信じたい)。
JFAは"やり直し"という勇気ある決断を下した。本来であれば再戦しないといけない誤審は山ほどあるはずだ。それほど非常に興味深い判断であり前代未聞な決定であることに間違いはないだろう。
※本記事は個人的な意見を述べたものであり、所属する団体の意見ではありません。記事内容を取り上げ誹謗中傷を行う場合は法的措置なども検討させていただきますので、予めご了承ください。
ホームA自由席を指定化すべきか否か
(Photo by 筆者)
昨日のエントリーにあるコメントが来た。
それは「ホーム自由の指定化で混雑の緩和を図ろう」という趣旨のものだ。この点について少し筆者の持論を展開してみたい。
ホーム自由席を指定化できない理由(考察)
昨日のエントリーですでに等々力のキャパは「限界」を迎えていると述べた。実際、私の周りでも「自由席が取れないから指定席に移動した」や「自由席が取れないから等々力に行くのをやめた」などの声がチラホラ聞こえる。それにくっつくように「自由席を指定席にしてしまえば良い」という意見も来る。しかし、筆者は反対である。なぜなら
Gゾーンが失われてしまうから
ではないだろうか。Gゾーンとはホーム自由席G柱付近にあるエリアのことで、応援団が陣取っているエリアでもある。このエリアはクラブが誕生し、応援団が結成されてからずっと守り続けられている場所で、川崎フロンターレの応援といったら「Gゾーン」という認識すらある。
それならGゾーン以外を指定席化してしまえばいいと思うかもしれない。しかしそれでも意味がない。なぜならGゾーンは試合によって横幅が動くからである。ゴール裏とGゾーンの間は物理的に拡張ができないので横に広がることはない。しかし、Gゾーン(メインスタンドから見て右側)からピッチ中央方面は大体試合によって応援エリアが変わってくる。
というよりも、座ってみている人と立ってみている人が混在している。というのが正しい言い方かもしれない。つまり、指定席化してしまうと立って応援しながら見たいというニーズを弱めてしまうことになりかねないのである。
またGゾーンを指定席化してしまい、Gゾーンの住人をゴール裏に移すと今度はゴール裏がパンクしてしまい、応援に一体感を出すことができなくなってしまう恐れがある。それでは本末転倒ではないだろうか。
指定席と自由席では目的が違う
(画像はイメージ)
これは筆者が身をもって体験したことなのだが、指定席と自由席では目的が大きく違う。筆者は、いつもはホーム自由席(Gゾーン)だが、時々メインSS指定・バックSS指定・メインS指定・ピッチサイドシートなどの指定席で見ることがある。少し客層を紹介しよう。
- ホーム自由席(Gゾーン):フロンターレを応援する熱いエリア
- メインSS指定:サッカーをはじめて見に来た人達が多くいるエリア
- メインS指定:応援したいが席が取れなそうだから来たというエリア
- バックSS指定:純粋にフロンターレを見に来ている人が多いエリア
- ピッチサイドシート:主に写真を撮りたいが集っているエリア
こんな感じだろうか。メインSSとバックSSは初心者向きのエリアである。と言ってもチケット価格は上から2番目の価格帯であるため、”気軽に”来られるエリアではない。つぎにメインS指定は「ホームA自由で見たかったが席が取れないかもしれないからここで見る」という人が多いように感じた。試合によって異なるかもしれないが、応援の仕方やチャントを口ずさんでいる人が多い印象。
ピッチサイドシートは、カメラを構えている人が多く、特に後半に選手がゴールを決めたときなど駆け寄ってくることが多く、そういった写真を撮るのに最適なエリアなのかもしれない。
ホームA自由を指定席化することによって生まれるメリット
それは「混雑の緩和」と「チケット収入のアップ」だろう。ホームA自由を指定席化してしまえば、列抽選の必要もなくなり混雑は緩和される。特に試合に行く際に「席がなくなってしまう」など焦る必要もないため、ふろんパークでゆっくりと遊んでから試合を楽しむことができるだろう。
また「チケット収入もアップ」する。指定席化するということは少なからずともチケット価格は改定されるだろう。現状、後援会会員の前売り代金で1,900円と安く、指定席化して2,500円などにしてしまえば、1試合600万円の増収(1万席を指定席化と仮定)につながる。このように指定席化することでサポーターと運営の双方にとってwin-winの関係になることは容易に想像できる。
当然デメリットもある
指定席化してしまうことにデメリットも存在する。それは「客離れ」だ。フロンターレの応援を生きがいにしている人もサポーターの中には多く存在するだろう。筆者もその一人だ。もし、自由席をすべて指定席にしてしまい応援ゾーンがなくなってしまえば、それは「客離れ」を意味する。と言っても、応援ゾーンを無くすとは考えづらくゴール裏に応援ゾーンを移動させれば良い話なのだが、収容人数が少ない。さらに応援ゾーンだけを列抽選の対象とすれば、さらに列抽選はし烈を極めることになり、チケットの争奪戦も過熱しかねない。
もし可能なのであれば、三協フロンティア柏のように「熱帯地帯」を作り、ゴール裏の2階席も応援ゾーンにしてしまえば良い。1階席と2階席の両方を合わせて応援ゾーンにしてしまえば、幾分か実現は可能なものになるだろう。
といっても等々力は老朽化が進んでおり、2階席での飛び跳ねての応援は禁止されている。そのため今の等々力では実現できないし、改築計画を参照しても「増設」に留めていることから、改築しても2階席で飛び跳ねることは難しいだろう。
まとめ
さまざまな角度からホームA自由を指定席化することはどうかと考えたが、やはり難しく筆者は「否」という答えを提示する。確かに指定席化してしまえば、ある程度の混雑緩和や収入アップなどメリットも大きい。しかし、その反面で応援できなくなってしまいチームを去ってしまうサポーターも出てきかねない。
この問題は”答えがない問題”といっても過言ではないだろう。もし、このブログを見ている方の中で「こういうのは?」という意見がある方はコメントをください。筆者が確認をして「面白そう!」と思ったものは取り上げさせていただきます。
ハーフシーズンチケットも完売・・・。等々力はすでに「限界」か
(Photo by 筆者)
後援会の会員数が「4万人を超えた」。6月4日に川崎フロンターレ公式ホームページよりそんな情報が発信された。まずこの画像を見てほしい。
(公式ホームページより引用)
これは川崎フロンターレ後援会の年度別会員数の伸び状況を示すグラフである。2008年に2万人を突破して以降、3万人を突破したのは8年後の2016年。そこからわずか2年で4万人を達成した。この伸び率は”極めて異常”というほかない。なぜここまで川崎フロンターレの後援会会員数は伸びたのか。今回は徹底的に検証・持論を展開していきたい。
会員数の伸びはチームの成績と連動
元々川崎フロンターレは”シルバーコレクター”と呼ばれる存在だった。Jリーグ屈指の攻撃力を擁しながらもあと一歩のところでタイトルには手が届かずという状況が何年も続いた。チームのバンディエラ(注:中心人物)である中村憲剛選手は「自分がいるうちはタイトルは取れないと思った」と発言している。
実際、後援会の会員数の伸びとチームの成績は連動している。2008・9年は2位が連続しており、10年こそ1位を!と思われたシーズンに3000人も会員数が増えている。反対に相馬直樹元監督時代に起きた暗黒の7連敗の翌年は会員数が減っている。
ここ数年、Jリーグタイトル以外にもJリーグカップ杯や天皇杯などで苦杯をなめている。そこにはいつも”鹿島アントラーズ”の存在があった。
2017年12月2日、1位鹿島アントラーズとの勝ち点差は2で迎えた最終節。川崎フロンターレが勝って鹿島アントラーズが引き分け以下というプレッシャーのかかる状況の中で、見事川崎フロンターレは勝ち切った。一方の鹿島アントラーズは引き分けた。
ついに因縁の鹿島アントラーズを逆転で上回り優勝を成し遂げた。そして迎えた新シーズン。連覇という大きな期待を背にチームは始動しており、前半戦終えて第3位。1位の広島とは勝ち点差10も離れているが、まだ追い越せる状況であることに違いはなく、スターティングメンバーも層が厚くなりつつある。
夏の暑さで体力を消耗しやすい時期は「メンバーが変わってもプレーの質を落とさないサッカー」が重要になってくるだろう。そのためにもサポーターは声を上げ、選手を鼓舞し続けなければならず、時には厳しい声も必要であると考える。
ハーフシーズンチケットが完売?!等々力のキャパオーバーは間近
2018年6月8日(金)よりハーフシーズンチケットが発売された。かねてよりシーズンチケットの販売終了はアナウンスされており、キャパ(注:キャパシティ)の問題で発売が終わるからハーフシーズンチケットの販売は予定されていないだろうというのが大方の見解だった。
しかし川崎フロンターレはハーフシーズンチケットを300席限定(ホームAゾーン)で販売を始めた。筆者は少し遅れて申し込みをすることにした。すると出てきた画面はこれ。
(photo by 筆者)
はい。「シーズンチケットの予定販売数が終了」という文字。予想はしていましたが、ハーフシーズンチケットですら買えない状況が出てきました。等々力の入場可能数は「約26,000人」。このうちホームAゾーンが設置されているエリアは大体1万人から1万1千人くらいでしょうか。
ここ数試合の入場者数は2万人越え。チケットも一般販売されてすぐに「完売」という状況を見るとすでに等々力のキャパは限界であるといえるのではないでしょうか。等々力の所有者である川崎市は改築計画を打ち出していますが、改築が終わるのは2022年頃とされており、少なくともあと4年間はこのスタジアムで我慢しなくてはなりません。最も工事が始まってしまうと、さらに観客席が減ってしまう恐れもありますので、争奪戦は激しさを増す可能性もあります。
しかし、いざ試合に行ってみると「空席」が目立つエリアがあります。それはメインスタンドの指定席です。完売といわれている割に「ごっそり空席」があるエリアが散見されます。ポツポツ空席があるのであれば、「あー来れなかったんだな」で済みますが、ごっそり1列とか2列の空席が目立つと「なぜ?」という状況になります。
おそらくですが「転売目的」で買った人が捌き切れていないというのが現状ではないでしょうか。筆者も実際にヤフオクやメルカリなどを見てみましたが、等々力のチケットはプレミアがついて高値で転売されていました。断じて許せない行為です。
川崎フロンターレは試合によって後援会会員限定のチケット(無料招待券)の使用を認めているなど、無料券の存在があります。これはこれでありがたい話なのですが、これが逆にホームAゾーン(自由席)の収容率を圧迫している気がします。もしかしたら来年以降、無料券の存在がなくなる恐れも否定できません。
少しでも多くの人が座れるようにと、過剰な席取りに対し抜本的な対策を講じ始めていますが、観客はGゾーン(注:応援ゾーン)の近くで見たいという想いがあり、中々対策に効果は出ていません。また入場にチケットがいらない未就学児用の席を確保(席を取るならチケットが必要)している親が居たり、席を荷物置き場にしている方がいるなどいくら席つめ隊が居たとしても問題解決には至っていません。
特にゴール裏などは”席”という概念がないため、1人で2人分のエリアを専有していたりブルーシートを広げてエリアを確保したりと無法地帯になっている部分も見受けられました。ゴール裏は三協フロンティア柏スタジアムのように、1人の区画をもっとはっきりと示せば多くの人が観戦できるようになるのではないでしょうか。
朝抽選(列抽選)も問題へ
川崎フロンターレでは朝抽選(注:朝に来るから朝抽選と呼ぶ)といって、シーズンチケット保有者に向けて「先行入場時の入場順番待ちの抽選(通称:列抽選)」を行っています。専用サイトから試合前日の18時までに申し込みを行い、当日朝6時30分から7時までに等々力に行き、チェックを済ませて試合開始2時間半前にもう一度並び入場を待つという慣習(?)があります。
この列抽選、実は後援会会員であればシーズンチケットを持っていなくても参加することができるため、親子連れで親子別々に後援会に入り、良い番号で入場して席を取るということも可能です。今シーズン、上述したような理由で席の確保が難しくなり席を確保したいがために、家族で後援会に入会して席を取るという人も増えているかもしれません。これはこれで由々しき問題です。
さらに朝が早いため車で来て路上駐車する人も後を絶ちません。運営側もこの問題は認識しており、「路上駐車した人にはイエローカードを付与する」とアナウンスしていますが一向に減る気配がありません。なぜなら「イエローカードが付与されたことがないから」です。効果がない施策を打ち出しても効果が出るはずがありません。
地元住民の理解の上に成り立っている等々力での試合。近隣住民から朝抽選の苦情が出ている今、抜本的な対策を講じないことには今後、等々力での試合開催は難しくなるかもしれません。
列抽選の方法を変えてみたら?
そこで提案したいのが、列抽選のシステムの見直しです。朝6時半に集合というシステムを取るから路上駐車などの問題が起きるわけで、試合開始3時間半前に集まってチェックさえ受けさせてしまえば良いのではないでしょうか。
ふろんパークなど立派な充実したアトラクションがあるのですから、3時間半前にチェックを受け解散。ふろんパークなどで遊んでもらい、また2時間半前に集合して・・・を行えば収益化も望めます。機会損失といえば良いのでしょうか。とてももったいない。
なんにせよ早いところチケット難民問題や転売対策を講じなければ、「新規ユーザー」を獲得することは無理になるでしょう。せっかくのコンテンツが近くにあるのに「明日はサッカーに行くぞ!」という家族サービスの選択肢から外れてしまえば、世代交代が起きたときに川崎フロンターレというコンテンツは廃れてしまいます。そうしないためにも運営は一刻も早い対策が求められるのではないでしょうか。
※本記事は筆者の意見を述べたものであり所属する団体の意見ではありません。内容に関し誹謗中傷する場合は、法的措置など適切な処置をとらせて頂きますのであらかじめご了承ください。
決定力を欠いた試合。西野監督は「危機感はない」と発言?!
2018年6月9日午前2時、日本代表vsスイスの試合が行われた。結果は0-2で敗戦。西野JAPANは2戦2敗とW杯へ大きな不安を抱えたまま船出を続けている。この結果に対し、西野監督は「危機感はない。本田は予想以上に動いてくれた」と高評価。日本サッカー協会の田嶋会長も「見えてきた」と発言。果たしてW杯ではどのような結果が見えるのか。
”ひどい”3文字で片付く試合の総括
スターティングメンバー
まずスターティングメンバー(日本)から見ていこう。
GK 1 川島 永嗣
DF 5 長友 佑都
DF 20 槙野 智章
DF 21 酒井 高徳 56'→乾貴士
DF 22 吉田 麻也
MF 4 本田 圭佑 76'→香川真司
MF 8 原口 元気
MF 11 宇佐美 貴史 56'→酒井宏樹
MF 17 長谷部 誠
MF 18 大島 僚太 70'→柴崎岳
FW 15 大迫 勇也 40→武藤嘉紀
前節のガーナ戦より酒井高徳だけを入れ替えて臨んだ一戦。W杯本大会用のメンバーで初めて行う試合は想像を絶するほど”ひどい”試合だった。
試合ハイライト
今日の試合、気づいていた人は気づいていただろうが4バックを採用しての試合の入りだった。トップ下には本田を入れ、得点力の向上を図るという狙いがあったのかもしれない。前半からゲームは動き出す。トップ下の本田にボールを集めるも、スイスの硬い守備陣を突破することができず、日本にゴールは生まれなかった。
前半41分、エンボロがPA内に切り込んだ際、吉田が足を引っかけてしまいPKの判定。川島はコースを読み切るも、反応が遅れてしまい失点。1点ビハインドでゲームを折り返す。
カウンターの場面では大島がパスをうまく散らし、機転の利いた試合運びを見せていたが、前との連携がうまくいかず得点には結びつかなかった。前回の試合に続きPK2連続は不甲斐ない結果といえるだろう。
後半も日本のペースは握れなかった。ボールを持ってもシュートまでは持ち込めず、遠くから打つことしかできなかった。後半37分にも失点した日本は0-2で完封負け。課題の残る試合結果となってしまった。
本田圭佑の「限界」
トップ下で起用された本田圭佑。見えてきたのは「結果」ではなく「限界」だった。トップ下は攻撃・守備ともに”素早く”行動することが求められる。しかし、本田はそのどちらも行うことができなかった。攻撃の場面では、味方との連携がうまく取れず孤立。カウンターを仕掛ける場面でもボールを保持してしまい、結局守備を固められてしまった。守備の面でも相手の攻撃起点である選手を補足できず自由にさせてしまった結果、失点している。
すでに本田圭佑は限界なのである。確かに本田圭佑は一流だったかもしれない。しかし、人はいつか衰えがやってくる。前回大会で調子よくやっていたとしても、それは4年前の話に過ぎず今は衰えが見え始めている。
チームの王様と揶揄されるように本田は自分の行動を認めてもらうこと以外を考えない。言い換えてしまえば”わがまま”である存在だ。西野監督は本田の活躍を「よくやってくれた」と評価している。そして田嶋会長も「(やりたいことが)見えてきた」と発言し、物議を醸している。もしかしたら、ハリルホジッチ監督が解任された噂は本当なのかもしれないと。そしてスイスの現地紙はニュアンスは違えど「日本は弱い」とまで酷評している。恥ずかしくないのだろうか。
次の試合は6月12日22時05分からパラグアイと行う。チームに起点になりうる大島僚太をどう生かすか。これがW杯での日本の戦い方を決めるラストチャンスであることは言うまでもない。