【マッチレビュー】Jリーグ第12節 鹿島アントラーズvs川崎フロンターレ
2017年5月19日に行われたJリーグ第12節 鹿島アントラーズvs川崎フロンターレのマッチレビュー。川崎にとって鹿島は因縁の相手。昨シーズンのCS準決勝・天皇杯決勝で敗れ惜しくもタイトルに手が届かなかった。今節の試合開始は19時03分。主審は東城氏で行われた。平日の鹿島サッカースタジアムでの開催とあって観客数が少ないと見込まれていたが、10,838人集まった。では、マッチレビューを見ていこう。
注目のスターティングメンバー!
まず鹿島アントラーズから見ていこう。けが人続出中のアントラーズは以下のメンバーで臨む。
・クォンスンテ
・西大伍
・昌子源
・町田浩樹
・山本脩人
・永木亮太
・中村充孝
・鈴木優磨
・金森健志
攻撃的な鈴木と金森をトップに置き、強力なDF陣で守備を固める作戦だ。対する川崎フロンターレは次のメンバーで挑む。
・チョンソンリョン
・武岡優斗
・谷口彰悟
・エドゥアルド
・エドゥアルドネット
・大島僚太
・阿部浩之
・中村憲剛
・長谷川竜也
・小林悠
現状のベストメンバーと言えるメンバーをそろえた。攻撃的な布陣で守備の鹿島アントラーズを崩せるかが焦点になる。
試合開始
先制は川崎フロンターレ(前半19分鹿島0-1川崎F)
鹿島サッカースタジアムに主審のホイッスルが鳴り響く。前半開始の合図だ。まずボールを持ったのは鹿島アントラーズ。パスをつなぎ、前につなぐが川崎F谷口によって阻まれ、GKまで戻す。その後、一進一退の攻防が続き、前半11分。鹿島金森からレアンドロと続き、最後、鈴木のヘディングでゴールに迫るもわずかに右。ゴールにならなかった。
前半18分の鹿島のコーナーキックではこぼれ球を鈴木がシュートするものの、川崎チョンソンリョンに阻まれゴールならず。こぼれたボールを車屋が一人で運び、前線の長谷川へパス。一度はクォンスンテに阻まれるものの、こぼれ球を阿部が押し込んで川崎先制。阿部は3試合連続のゴールとなった。
川崎F追加点!(前半45分鹿島0-2川崎F)
前半24分、阿部→小林→大島とつなぎ、憲剛→大島、最後は小林という場面だったが盛大に空振り。ルーズボールを阿部が狙うが枠の外。入っていればゴラッソ!というシーンだった。
前半44分、自陣でボールを回していたが谷口から大島にパス。入れ替わった小林から阿部にパスが渡る。パスを受けた阿部はボレーシュートで鹿島ゴールに迫るが、クォンスンテに阻まれる。セカンドボールを長谷川が落ち着いてシュート。クォンスンの足に当たるがそのままゴールに吸い込まれ2点目。鹿島を突き放して前半を終える。
前半終了
川崎F が鹿島相手に2点のリードを奪って前半を終えた。鹿島にとってみれば最悪の45分だったのではないだろうか。2年目の町田選手が前半36分に右足を痛め負傷交代。翌日、右膝十字じん帯損傷により6カ月の離脱が発表された。
他にも守備にほころびが出たり、攻撃陣の息が合わなかったりと後半に修正が要求されるシーンも多々見受けられた。一方、川崎は完璧という言葉がふさわしい。鹿島の驚異的な攻撃も弾き飛ばし、しっかりと守り切った。しかし、まだ守備に不安定さが残っており後半でどこまで修正できるかに期待された。
後半開始
後半3分。鹿島の攻撃は鈴木のパスが一度はエドゥアルドネットに阻止されるものの、こぼれたボールを西が拾い山本へパス。ヘディングシュートをするものの、チョンソンリョンの手によってはじき出されコーナーキックへ。その後は前半同様、一進一退の攻防を見せるものの目立った進展はなかった。
川崎追加点!王者・鹿島を突き放す
後半16分。川崎の攻撃は車屋→阿部とつなぎ、最後は登里が相手DFを背負いながら詩シュート。右ポストに当たりゴール。川崎が鹿島を突き放す。前のプレーで阿部が相手を引き連れてつぶれたことにより空いたスペースをうまく使い、登里がシュートをしたという場面。登里は後半11分に長谷川と交代して途中出場。監督の起用にゴールという形で応えた。
反撃の鹿島。しかし・・・(試合終了)
後半38分にはエドゥアルドネットのパスミスをレアンドロが拾い、金崎がボールを受けシュート。しかしチョンソンリョンの手によってゴールならず。後半39分には永木からのパスを山本が折り返し、西がヘディングシュート。ゴールラインを割って得点かと思われたが、山本の位置がオフサイドでゴールならず。その後も猛攻をかけるが川崎の鉄壁ゴールラインを割ることはできず無念の敗退を喫した。
明暗が分かれた2チーム
結果、鹿島0-3川崎Fで川崎が勝利した。鹿島は公式戦2連敗。対する川崎は3連勝と波に乗っている。川崎がけが人が戦線に復帰したが、鹿島は主要な攻撃陣などを欠いており野戦病院と化している。今日の試合はベストメンバーとは言い難いものだったが、いくつかは川崎の攻撃を食い止められるシーンもあったはずだ。石井監督の手腕が問われるタイミングが来たのかもしれない。
また、両チームともに5月23日にはアジアチャンピオンズリーグ・ノックアウトステージが始まる。川崎は絶好調の波をもってACL、そしてJリーグにつなげることができるのか。鹿島はACLで勝利し、悪い流れを断ち切りたいだろう。それまでにしっかりと仕上げておきたいものだ。
次節試合案内
鹿島アントラーズ
・ACL
5/23 vs広州恒大(中国)21時キックオフ/アウェーゲーム
5/30 vs広州恒大(中国)19時キックオフ/ホームゲーム
・Jリーグ
6/4 vsサンフレッチェ広島 14時キックオフ/エディオンスタジアム広島
川崎フロンターレ
・ACL
5/23 vsムアントン(タイ)21時30分キックオフ/アウェーゲーム
5/30 vsムアントン(タイ)19時キックオフ/ホームゲーム
・Jリーグ
6/4 vs横浜・F・マリノス 17時キックオフ/日産スタジアム
※本記事は個人の見解です。誹謗中傷等があった場合は然るべき対応を執らさせていただきますので予めご了承くださいませ。