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WELQが残した爪痕とは・・・報告書から見たウェブライター淘汰時代の到来

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皆さんはWELQ問題を覚えているだろうか。話は2016年11月29日にさかのぼる。

 

 WELQ問題とは?

WELQとはDeNA社が運営するキューレーションサイトで健康・医療に関する情報を発信しているサイト。医療関係を取り扱う場合は薬事法などの法律に引っかからないようにする必要があるがWELQでは法令違反に当たるような記事も公開されており、信ぴょう性に欠ける記事が多数掲載されていたことから11月29日にWELQを含む全10サイトの公開が中止され第三者委員会が設置された。この問題をWELQ問題と呼んでいる。

 

当時、NHKをはじめ様々なニュースでこの問題が取り上げられた。様々な場面で波紋を呼び数多くいるウェブライターが一時、仕事を失う事態に陥りかけた。実際、私もDeNA社と契約していたことから月の収入の3割を失った。

 

ついに報告書が発表!原因は?再発防止策は?

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そして今日(3月13日)、第三者委員会からDeNAの問題による報告書が発表された。一部を要約して見ていきたい。

 

・原因は記事の大量生産を目指したから

アフィリエイト広告の収益を上げようと考えたから

 

簡単にまとめるとこれが原因である。確かにキューレーションサイトを運営するにあたって記事数は必要になるし、アフィリエイトによる収益化もわからなくはない。この手法に特に問題はないのだが、チェック体制が甘かったためにWELQでは信ぴょう性を欠いた記事を掲載し続けてしまったと読み取れる。

 

報告書によると「明らかにコピペが疑われる記事はGoogleで検索にかけ排除していた。どの程度似ていれば排除になるかは担当者に委ねられており明確な基準はなかった」と書かれており、2016年1月以降は大量生産方針を採用したことから外部編集ディレクターを雇い記事の生産体制の管理を任せていた。しかし外部ディレクターにはコピペチェックは依頼されておらず侵害に関する問い合わせが増加していた。それを受け2016年9月ごろよりコピペチェックを行ったが明確な基準はなく、侵害された記事も公開されていた。

 

しかしすべてのサイトがそうだったわけではない。DeNA社が運営するUpInというサイトではコピペを禁止するマニュアルを作成し署名させていた。このようにDeNA社のキューレーション事業の中でもばらつきがあり対応が異なっていた。

 

再発防止策としては4点が示されている。

DeNAが目指すべき企業としてのあり方を正しく認識し直すこと~「永久ベンチャー」は免罪符ではない。
・事業のあり方について再検討すべきこと=数値偏重から公正な稼ぎ方へ
・事業参入後の必要十分なチェックや振り返りを継続していく体制とプロセスを検討すべきこと~経営判断・事業運営における全社的なリスク感覚の醸成
・キュレーション事業に関して、適切な再検討を行うこと=社会から広く受け入れられるキュレーション事業に向けて

DeNAキュレーション村田マリ氏は辞任意向 第三者委報告の概要とは (BuzzFeed Japan) - Yahoo!ニュース

18時15分ごろから行われている会見では、「今後キューレーションサイト事業はやっていくことはないだろう」と明言しておりDeNA社は完全撤退するとみられるが真実は不明だ。盗用された権利者への賠償責任も含めまだまだ対応に時間はかかるのは必須だろう。

 

 ウェブライターは淘汰されるべきなのか

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 私は”淘汰されるべき”だと考えている。数にも限度があって仕事数に見合ったライター数でないと正直、儲からない。例えばウェブライターになりたての人がいる。はじめは実績作りをしなくてはならないため安価で仕事を受ける。クライアントにしてみたら安価で請け負ってくれるライターがいるんだから安価で案件を出す。この繰り返し。

 

実際、クラウドワークスやランサーズなどと言ったクラウドソーシングサイトでは1文字0.1円などの案件がゴロゴロしている。なぜそのような案件がゴロゴロしているのか。答えは需要と供給のバランスが良いからだ。

 

クライアントは安価で仕事を出す。ワーカーは安価で仕事を請け負う。このバランスが取れているから安価な仕事があふれる。お金をもらいたいがために請け負い、仕事に慣れていないワーカーがクオリティーを求められた結果、コピペ記事の量産につながるのではないのかなと思う。

クライアントは1文字0.5円でもいいから単価を引き上げて募集をかけるべきではないのだろうか。同時に「コピペ禁止」と書くのではなく、どこからがコピペでどこからが引用なのかを明確にすべきだろう。

 

数多くいると言われているウェブライターだが稼げいるのはほんの一握りの人間だけ。ほかは安価で記事作成を請け負い仕事として活動している。何年か書いていれば実績も積み重なるがかかった時間に対する報酬は少ないだろう。

 

WELQ問題が発覚した今、多くのクライアントでは様々な思考を凝らしている。アフィリエイト収益を上げたいという気持ちは分からなくはないが、その前に記事の質を高めるほうが先なのではないだろうか。IT時代と言われている現代で記事が溢れるのは仕方がない。いかにオリジナリティーを加えオリジナルの記事を作るのかにウェブライターの生命がかかっているのではないだろうか。