新潟残留への救世主になるか?!河田2発で同点へ

試合概要

f:id:tanu_f:20170129161516j:plain

 9月23日、J1第27節 札幌2【札幌ド】2新潟が行われた。前半45分+7分、早坂の得点でホーム札幌が先制。前半を1-0とリードする展開で折り返す。後半11分。札幌のへイスが追加点を挙げ2-0と新潟を突き放す展開に。

 一般的に2-0は危険なスコアだといわれている。本当に危険なスコアだった。前半30分にFWの富山と交代して入った河田がドラマを描いたのだ。

 後半30分、コーナーキックの場面で遠めからヘディングシュート。キーパーは前に出ていたせいでボールを取ることができずそのままゴールラインを割り、1点を返す。ここからだった。新潟は攻めの姿勢を貫き、札幌は守りに入る。ここが札幌のまずかった点だろう。

 後半42分、またもやコーナーキックの場面。ふわっと大きく上げたボールは選手の上を通り越して逆サイドへ。ソンフジュンが追い付き、中へクロスを上げる。チャナティップとの競り合いに勝った小泉が細かいところをつないで抜け出し、グラウンダーのクロス。そこに居た河田がゴールにきっちりと決め同点。

 その後も新潟は攻める姿勢を貫くも精度を欠き逆転には至らず、勝ち点1を手に入れる結果になった。

今日のヒーロー!河田篤秀!

f:id:tanu_f:20170923180204j:plain

(出典:Jリーグ)

 

 ここで私が関心を寄せたのは2ゴールを挙げた河田篤秀選手だ。この試合、河田選手はJ初ゴールを決めている。2017年4月に行われた横浜FM戦でデビューを果たしているが、全てベンチからの出場。そして出場時間も20分に満たなかったが、今節は違った。

 もともと河田選手はアルビレックス新潟シンガポールに居た選手だ。2016年11月に”逆輸入”という形で下部組織・シンガポールから完全移籍で獲得。シンガポールでは43試合19得点を挙げるなどFWとして貢献していた選手と言えるだろう。

 そして今日、憧れだったJの舞台で2ゴールを決め、本当の意味でのデビューを迎えた。河田篤秀という名をアルビレックスサポーターは忘れないだろう。

編集後記

f:id:tanu_f:20170313202832j:plain

 この数試合、アルビレックス新潟は得点が取れるようになってきている。残すところJ1もあと7節。最下位に沈む今、残留は厳しいだろうという見方も多いが、サッカーは常に0-0から始まる。90分間でどれだけのドラマを生み出せるのか。そして河田篤秀はどこまで我々に良い印象を残せるのだろうか。そこに注目して残りの試合を見ていきたい。